私のお墓の前で 

泣かないでください

そこに私はいません 

眠ってなんかいません

千の風に

千の風になって

あの大きな空を

吹き渡っています

秋には光になって 畑にふりそそぐ

冬はダイヤのように きらめく雪になる

朝は鳥になって あなたを目覚めさせる

夜は星になって あなたを見守る


私のお墓の前で

泣かないでください

そこに私はいません 

死んでなんかいません

千の風に

千の風になって

あの大きな空を

吹き渡っています

千の風に

千の風になって

あの大きな空を

吹き渡っています

あの大きな空を

吹き渡っています

A THOUSAND WINDS

2006年9月19日
Do not stand at my grave and weep,

I am not there, I do not sleep.

I am a thousand winds that blow;

I am the diamond glints on snow,

I am the sunlight on ripened grain;

I am the gentle autumn’s rain.

When you awake in the morning bush,

I am the swift uplifting rush

Of quiet in circled flight.

I am the soft star that shines at night.

Do not stand at my grave and cry.

I am not there; I did not die.

衝撃的な詩ですが

2006年6月17日
わからなくは無い。むしろわかる。
http://page.freett.com/happytrain/darklove4.htm

ふわり

2006年5月29日
すべてをわかれば
きっとみんな傷つくだろう
再開の瞬間もいつだって笑いあいたい
悲しみをすり抜けて

夜空

2006年5月29日
いつだってわかっていた
認めてしまうのが恐かった
だからいつも布団の中 涙

必要なもの不必要なもの
別れることはないんだ
夕暮れの空
止まらない時間

降りかえる帰り道に
同じ色が残っていた
これまでの色といつかは混ざって
今と一緒に溶けて
思い出すように
思い出すだけに

言葉では拙いから想いを歌に

ただこうしてある今を生きていくのは辛いから
悩まなくてはいけないんだろう
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ライオンはてつがくが気に入っている

かたつむりが、

ライオンというのは、獣の王で哲学的な様子をしているものだ

と教えてくれたからだ。

きょうライオンは「てつがくてき」になろうと思った

哲学というのは坐りかたから工夫した方がよいと思われるので、

尾をまるめて腹ばいに坐り、前肢を重ねてそろえた

首をのばし、

右斜め上をむいた

尾のまるめぐ工合からして、その方がよい

尾が右で顔が左をむいたら、でれりとしてしまう

ライオンが顔をむけた先に、草原が続き、木が一本はえていた

ライオンは、その木の梢をみつめた。梢の葉は風に吹かれてゆれた

ライオンのたてがみも、ときどきゆれた

(だれか来てくれるといいな。「なにしてるの?」と聞いたら「てつがくしてるの」って答えるんだ)

ライオンは、
横目で、
だれか来るのを見はりながらじっとしていたが誰も来なかった

日が暮れた。

ライオンは肩がこってお腹がすいた

(てつがくは肩がこるな。お腹がすくと、てつがくはだめだな)

きょうは「てつがく」はおわりにして、かたつむりのところへ行こうと思った。

「やあ、かたつむり。ぼくはきょう、てつがくだった」
「やあ、ライオン。それはよかった。で、どんなだった?」
「うん、こんなだった」

ライオンは、てつがくをやった時のようすをしてみせた。

さっきと同じように首をのばして右斜め上をみると、

そこには夕焼けの空があった。

「ああ、なんていいのだろう。ライオン、あんたの哲学は、とても美しくてとても立派」
「そう?・・・とても・・・何だって?もういちど言ってくれない?」

「うん。とても美しくて、とても立派(りっぱ)」

「そう、ぼくのてつがくは、とても美しくてとても立派なの?

                  ありがとうかたつむり」

ライオンは肩こりもお腹すきも忘れて、

じっとてつがくになっていた。

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小学生の教科書だったかな?
この詩を見て
すごくかっこいいな って思ったことを覚えている。
たしか教科書にこっそりライオンの絵を描いた気がする。

その場所へ

2006年2月12日
目を閉じて見た世界に
焼き付けた頬の冷たさ
乾いた夜に外に出ては
風が変わるのを見てた

離れる前にはわかったような顔をして
少し前を歩くんだ

小さい口で息を吸う
汚した空気も飲み込んだ

掌で踊るピース
風も変わっただろ
涙で戻るフォーカス
幸せの笑顔を
てらす日曜日
似てない僕らは

細い糸で繋がっている

よくある

赤いやつじゃなく

落ち合った場所は

大きな木もざわめきやんで

二人の呼吸の音だけが

浸みていく

ほとんど

2006年1月30日
ほとんどの部屋の扉が閉じられた。
今、誰もいないような扉の向こう側から
自分の囁き声を聞いたんだ。
開く勇気は無いけど
卑しく耳を押し付ける。

黒い炉

2005年10月22日
燃え終わっても

白い灰なんてない

イシカベに囲まれて

身動きもできずに

話すこともできずに

通り過ぎる時間

壁はもう触るとやけどしそうだけど

触れと君は言う

ゆらめいた炎から生まれる

不揃いの色が

不揃いの色が

消えそうな炎から生まれる

小さな愚かさが

小さな愚かさが


不気味なほどに恐ろしい

黒い炉を色取った

漆黒の炭が出来上がった

夜明け前の森のような

黒い壁が囲んでいた



やはりそらは くらいのではなく



くろいのだろう

ふたつのひかり

2005年4月30日
新しい季節の夜空に
今日もまた顔をみせて
運命さえ感じても
それはもう昨日のこと 

うわついた恋心に
「もういやだ」と顔を上げても
わかるのはいつも見たあの夜空と月
見たくないなら目を開いて

歩いていくの? どこまでも続くこの道を
本当のタイセツがわかるの? ねえ…

すきになって恋をして 辛くなってはまた別れて
君は知っているんだろう 繰り返すのは辛いこと
「月」は君が持つ名前だから 

寂しがりの花のように
君はまた綺麗になる
過ぎていく時の中
君はまた影をつくる

犠牲にしたたくさんの想いを
ひとさし指でなぞれば
繰り返すあの夢もおわるのかい?
見たくないなら忘れないで

歩いてゆくよ 前に進めば空の表情も
いつも語り合った場所も 変わるから…

冬が終わって朝が来て 覆った雪が解ける頃
君は知っていたんだろう また歩いていくことを
「太陽」は君が持つ名前だから

すきになって恋をして 辛くなってはまた別れて
君は知っているんだろう それでも生きていくことを
「そら」は君の持つ想いだから

わかるのはいつかの月と太陽
青空の中 浮かんでた

私の大切な月と太陽 忘れたくないふたつ想い
私は知っていたんだね こうして生きていくことを
きっと「タイセツ」がわかるから…